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日本代表

日本代表3−0でインドに勝利(10・11)

インド戦日本代表先発メンバー 相変わらずの得点力不足に悩まされる日本代表に光明が差すか?播戸の活躍は日本を救うかもしれない。
得点が取れそうで取れないまま迎えた前半23分、三都主の左サイドからの低いクロスに中央を走っていた播戸があわせた。 この日オシムジャパン先発デビューを果たした男が初戦でやってみせた。圧巻は2点目。照明が消えるというハプニングからの 復帰後すぐのコーナーキックでニアに蹴りこまれたボールにすばやく反応しダイビングヘッド。これがGKの脇を抜きゴール。 代表初先発にして2得点と言う結果を出した。「FWだからゴールを求められる。どんな試合でも決めないと残っていけない。 ゴールを決めたことよりも外してしまった悔しさがある。」とあくまでゴールに貪欲な姿勢をみせた。

その2ゴールをアシストしたオシムジャパンのチャンスメーカー三都主は、「オシム監督はいろいろなパターンを練習していて、 その中から試合で(どのように攻めるのか)決めるのは選手。それが今は自然にできるようになってきている。」とオシムジャパンでの 成果を口にした。

この試合もうひとつの素晴らしいゴールがあった。試合も終盤を迎えた後半37分、中村憲剛が豪快なミドルシュートをゴール左隅に突き刺し 試合を決定付けた。オシム監督から“積極的にシュートを打て”と言われていたと話すとおりまさに積極的なシュート。日本代表にかけていた 積極性と精度をかね合わせたミドルシュートだった。

オシム監督の一問一答
−−鈴木のDF起用について
「なぜDFを投入しないのか?それじゃサッカーとして面白くないでしょ。宝くじを買う方が当たる確率は高いはずですよ。 DFが攻撃参加したが、それはポリバレント(多様な能力)ではない。きょう一番のポリバレントは鈴木。選手を代えず位置を 変えて違うチームにするのが本当のポリバレントです。」

−−結果について
「この結果に満足と言えば監督の資格はない。常にもっと良くすることを考えないと。もっと良くなる見込みがないと思えば、選手を入れ替える。 進歩が止まってしまうまでは満足はない。シンプルなことです。」

−−後半については
「フィジカルの問題があった。経験不足が原因。落ち着いてプレーすれば疲れないのに。しかし皆がJリーグの試合よりも走っていた。 代表で戦う特別な意味は分かっていた。今後はガーナのように強い国と対戦し、腕試しができればいい。決してインドと試合したくなかったという、 失礼な意味ではないですが。」

−−遠藤の離脱は選手起用に影響したか
「紙の上に書いてみれば、中村で代わりができることは想像できた。2人ともボール扱いがうまく、創造性があって遠くも見回せる。 だが、同時に使うことは守備面でリスクがある。皆さん欧州組を呼べと言うが、それは遠藤、憲剛、中村俊輔を同時に使えないことの説明にもなります。」

代表で2ゴールを決めた播戸竜二 オシムジャパン8得点中6得点に絡む三都主アレサンドロ 豪快なミドルシュートを決めた中村憲剛 試合中頭を抱えるオシム監督

ガーナ戦にむけて3人を追加招集(10・2)

昨日DFが3人しか招集されなかったオシムジャパンだが、昨日の夜早くも追加召集があった。
追加召集されたのはG大阪DF山口智(28)、清水DF青山直晃(20)、FC東京MF今野泰幸(23)の3人。
初選出の水本は「(DFが少ないことは)試合に出るチャンスと言えばチャンス。代表は初めてだし、1日1日を大切にしたい」と 表情を引き締めた。
追加召集された青山は「再び選ばれてうれしく思います。この大きなチャンスをモノにできるように、次のステップにつながるように頑張りたいです」と 意気込みを語った。


10月4日ガーナ戦に向け日本代表メンバー発表(10・1)

<ガーナ戦に向けた日本代表メンバー>
GK:
川口能活磐田31
山岸範宏浦和28
西川周作大分20
DF:
三都主アレサンドロ浦和29
駒野友一広島25
水本裕貴(初)千葉21
MF:
田中隼磨横浜24
中村憲剛川崎25
長谷部誠浦和22
鈴木啓太浦和23
羽生直剛千葉26
阿部勇樹千葉24
佐藤勇人千葉24
山岸智(初)千葉23
遠藤保仁G大阪26
二川孝広G大阪26
FW:
我那覇和樹川崎25
佐藤寿人広島24
播戸竜二(初)G大阪26
巻誠一郎千葉25
DF闘莉王、坪井慶介(浦和)、加地亮(FC東京)は怪我のため召集を見送られた。


日本代表、イエメンに辛勝(9・7)

決勝ゴールを決めた我那覇 まさに辛勝。そんな試合だった。標高2000メートルを超える高地で凹凸の激しいピッチで行われた試合は想像以上に選手を苦しめた。
得意の早いパス回しもトラップミスの連続に終わり、シュート、クロスともに精度を欠いていた。
何度かカウンターを食らうこともあったがそれほどひやりとはしなかった。それでも日本代表に得点の予感は感じられず。試合終了が 近づき引き分け濃厚かと思われた後半40分にそのときは来た。巻のポストプレーからゴール前で決定的なチャンスを作り出し、そこに我那覇が反応し待望の初得点を挙げた。 その後日本はこのリードをきっちり守り1−0で辛くも勝利をおさめた。
この試合決定機をまったく生かすことの出来なかった代表に対してオシム監督は「これは日本の持病、すぐに治らない病気と考えるしかない。 ゴールを挙げるまで、私がどれだけ心の中で苦しんでいるか分かりますか?今回はテンポの速いゲームはできたが、生かすことはできなかった。 日本に今回の4人より上のFWがいますか?彼らを生かすようにしないといけないのです。」とコメントしている。



日本代表、サウジに0−1で敗戦(9・4)

サウジ代表に惜敗した日本代表 アジアカップ最終予選第3戦、日本対サウジアラビアが昨日行われた。気温33度、湿度80%という厳しい環境で行われた 重要なアウェーの一戦は日本の0−1という結果に終わってしまった。
日本は前半は激しく攻め立て互角以上の勝負をしたが、後半運動量も落ちてきた28分にシュートのこぼれ球をドサリに 決められてしまう。その後も日本は得点を返すことが出来ず結局黒星を喫してしまった。
この試合に関しオシム監督は「チャンスを得点に結び付けられなかった。コンディションがもう少し良ければ、もっと走れただろう。 深刻なのは選手が考えずにプレーしたこと。子ども病とでもいうのか、子どものようなプレーをした。」と残念そうだった。

日本代表の今後のスケジュール:
アジアカップ予選は今年残り2試合。
そして10月4日にガーナとの親善試合が行われることが決定した。

オシム監督の今後の方針としては、年内は国内組中心でチームのベースを作っていきたいとの事。これは国内にいる若手を中心に 自分のやりたいサッカーの基礎を築いてから欧州にいるベテランを呼びたいという意図と、欧州でプレーする選手の大半がスタメンを 獲得できていない状況からまずはチームでスタメンを勝ち取ってほしいとの想いがあるという。
今のところオシム監督が召集するつもりでいるのは松井大輔だけとなっているが、中村俊輔のプレーについては映像にてチェックしているという。
若手を積極的に登用していることについて、「目標はW杯南アフリカ大会の予選突破。スパンを考え、年齢を考慮して選考している。 年内は天皇杯まで可能な限り国内の視察に集中する。当面は4年後を見据えた人材をJリーグから発掘、見極めることを主眼に置いていく。」と語った。

日本代表メンバーが発表(8・31)

9月3日、6日に行われるサウジアラビア戦、イエメン戦の代表メンバーが発表された。
<日本代表メンバー>
GK:
川口能活磐田31
山岸範宏浦和28
西川周作大分20
DF:
三都主アレサンドロ浦和29
坪井慶介浦和26
田中マルクス闘莉王浦和25
駒野友一広島25
加地亮G大阪26
MF:
田中隼磨横浜24
中村直志名古屋27
長谷部誠浦和22
小林大悟大宮23
羽生直剛千葉26
阿部勇樹千葉24
遠藤保仁G大阪26
二川孝広G大阪26
山瀬功治横浜24
伊野波雅彦FC東京21
梅崎司大分19
FW:
我那覇和樹川崎25
佐藤寿人広島24
田中達也浦和23
巻誠一郎千葉25

今回初選出となった選手のコメント:
梅崎司
「正直、びっくり。まずはU―21代表に飛び級と思っていたのが、飛び飛び級になってしまいました。びびりました。」
西川周作
「興奮で眠れなかった。自分の武器は出し惜しみしたくない。代表でもFKを蹴りたいですね。得点が取れたら最高です。」
伊野波雅彦
「試合後に反町コーチから電話があって、胃と腸が痛くなった。ヤバイと思って薬をのみました。」と苦笑い。「走り回ることが求められると思う。サイドで出られれば。」
二川孝広
「代表選出は光栄。Jリーグでも頑張っていれば選ばれるのだなあ、と思ってます。動き回って得点に絡むプレーがしたい。」

日本代表2−0で好発進(8・9)

8月9日トリニダード・トバゴ戦が初陣となるオシム監督の前日の会見から見ていただきたい。

初陣を飾ったオシム監督 「勝ちを目指すのは当然だが、内容の分析も必要。勝ちと成功は同じとされるが、それは誤った方向にいく。負けた方が次に修正点を見つけるのには良い。 だから私は負けたいんです、とは言えない。あしたの会見でも学ぶために負けたとは言えない。しかし、敗北は最良の教師である。」

代表監督としての初戦はどの監督でも勝ちたいところだろうがオシムはそうでもないらしい。負けもせず修正点を直すことなくワールドカップに臨んで しまったジーコジャパンからの反省点なのか。オシム監督は実に冷静な態度で前日の会見に臨んだ。

そして今日の代表戦。ジーコジャパンからはメンバーもほぼ一新され練習期間も短かったが、それでも未来を感じさせ、オシムをうならせるプレーも 飛び出た。
まずは前半18分、三都主のフリーキックで先制すると、その数分後再び三都主が飛び出し浮き球を鮮やかにループシュート。その後惜しいシーンもいくつかあったが 得点には至らなかった。
試合後半は運動量が落ち、相手にペースを握られる場面が出るなど課題も見えたが得点を与えず。結局2−0でオシムジャパン初陣を飾った。

オシムの試合後のコメント:
最初としては良いテンポでできた。走る力をもっているうちは非常にいい試合ができたし、3日間の練習で、 ここまではできないだろうという水準のコンビプレーもできた。ただ、90分間走ることができない選手もいた。この試合で得たもっとも大事な教訓は走ることだ。

オシムジャパンに5人が追加召集(8・5)

前日の日本代表のメンバー発表からわずか1日で追加メンバーの発表が行われた。
オシムはこの日も不機嫌で会見では「私には何も聞かないでくれ。」とコメント。今回追加招集されたメンバーは どうやら次のトリニダード・トバゴ戦のための一時的なメンバーのようだ。
<追加メンバー>
DF栗原勇蔵(22)、MF山瀬功治(24)、FW坂田大輔(23)=以上横浜
MF中村直志(27=名古屋)
MF鈴木啓太(25=浦和)

オシムジャパンメンバー発表するも13人のみ!(8・4)

オシムジャパンの待望のメンバー発表が行われたが、A3(アジアチャンピオンシップ)に出場するガンバ大阪、ジェフ千葉、そして海外遠征に行った 鹿島アントラーズからメンバーを召集することが出来ずわずか13人の召集となった。残りのメンバーは後日召集される見込み。オシムはこの事態に終始不機嫌だったが、 会見の内容からこの13人は今後のアジアカップ予選にも召集する意向であることを明らかにした。

<日本代表メンバー>
GK:
川口能活(磐田)1975.8.15179cm 78kg
山岸範宏(浦和)1978.5.17185cm 84kg
DF:
三都主アレサンドロ(浦和)1977.7.20178cm 69kg
坪井慶介(浦和)1979.9.16179cm 67kg
田中マルクス闘莉王(浦和)1981.4.24185cm 82kg
駒野友一(広島)1981.7.25171cm 73kg
MF:
田中隼磨(横浜)1982.7.31174cm 64kg
今野泰幸(FC東京)1983.1.25178cm 73kg
長谷部誠(浦和)1984.1.18177cm 65kg
小林大悟(大宮)1983.2.19178cm 70kg
FW:
我那覇和樹(川崎)1980.9.26182cm 77kg
佐藤寿人(広島)1982.3.12170cm 67kg
田中達也(浦和)1982.11.27167cm 63kg

日本、ブラジルに完敗!!(6・23)

先発メンバー
システム: 4−4−2
GK: 川口能活
DF: 中澤佑二 坪井慶介 加地亮 三都主アレサンドロ
MF: 中田英寿 中村俊輔 稲本潤一 小笠原満男
FW: 玉田圭司 巻誠一郎

先制ゴールを決めた玉田圭司 ワールドカップ決勝トーナメント進出の可能性をわずかに残して臨んだブラジルとの大一番。開始早々にブラジルの猛攻にあうが これを日本の守護神川口が凌いでみせた。
そして前半34分、三都主からのスルーパスに反応した玉田が豪快に先制点をたたき出した。
しかしその後前半ロスタイムでの失点を皮切りに日本は計4失点を喫してしまう。
ワールドカップでの得点を挙げたものの完敗したことを受け、「ただ勝つこと。それだけしかなかった。本当に悔しい。W杯は1つでも勝つのが難しいと実感した。」 とゴールへの喜び以上に悔しさをのぞかせた。

好セーブをみせる川口能活 この試合ジコワーストの4失点をしてしまったものの、前半途中までは神がかり的なセーブで日本のピンチを防いだ川口は本当に悔しそうにインタビューに答えていた。 「親善試合ならまだしも、W杯でGKが代わるとは・・。」この試合、日本が3点目を奪われた時点でブラジルはなんと第一GKのジーダを下げ、第2GKのロジェリオ・セーニを 投入してきたのだ。これには川口も相当のショックを受け、試合終了後ピッチで涙を流した。

中田英寿
今大会を最後のワールドカップになるかもしれないと公言してきた中田にとってこの試合、この結果はとても満足のいくものではなかったようで 試合終了後には涙を流し、ピッチに座り込んでいた。「最大限、力を発揮できればこんな結果にはならなかった」日本代表のあまりの不甲斐無さに悔しさを滲ませた。
中村俊輔
日本の目指すべきは、そういうところだと感じた。背も大きくないし、技術とスピードをやっていけばいい。
三都主アレサンドロ
先制点をアシストするも母国のあまりの強さに笑顔はなく「すみません。ごめんなさい。」と取材には応じず。
稲本潤一
今大会控えに甘んじていた稲本だがこの試合初の先発出場。前半は相手の攻撃をつぶし、先制点の足がかりを作るなどの活躍をみせた。 「前半はいい形をつくれたが、後半は相手に構えられて、個々の力が出た。」
加地亮
前半から相手の攻撃を凌ぎ、機を見て攻撃に転じるという動きをみせていた加地だったがクロスの精度に課題を残した。そして後半スタミナが 尽きたところをジウベウトにやられてしまった。「ボールを回す段階でミスからの逆襲が多かったので、難しい展開でした」と淡々と振り返った。
中澤佑二
前半ロスタイム、相手のクロスボールの折り返しにおびき出され痛恨の同点ゴールを許してしまった中澤は課題がありすぎるとコメントしている。

日本、クロアチアに痛恨のドロー!!(6・19)

PKをとめたGK川口能活 視聴率が50%を超える注目の一戦で川口が魅せた!前半22分、ペナルティエリア内で宮本が相手選手を倒してしまいPKを与えてしまう。しかし川口がこれを 神がかった反射神経で防いだ。左手一本の好セーブだった。
その後日本は良いリズムで攻め立てるも得点を奪えず。最高の決定機と思われるシーンも柳沢が外してしまい結局スコアレスドロー。 最終戦がブラジル戦である日本代表にとってはかなり厳しい展開になってしまった。
この試合を受けて対戦相手であったクロアチアの地元紙はクロアチアの出来の悪さを酷評する一方で日本の中盤、特に中田を絶賛している。
またドイツ「ビルド紙」ではGK川口に最高得点を与えた一方でFW陣には最低点をつけている。「中盤に良い選手がいてもFWが悪い。あのシーン(柳沢が外したシーン)は フェラーならギブスをしてても決められるとコメントしている。」

クロアチア戦に向けてジーコジャパン始動!(6・15)

シュート練習をする中田英寿 ワールドカップ一次予選の初戦を落としてしまった日本代表だが、中田英寿はさほど気にはしてないようだ。 「(クロアチア戦は)勝つしかない。それだけ。クロアチアは良いチームだが、われわれにもチャンスはある。 日本の方が強いと信じている」と自信を示した。さらにマスコミの勝ち点4で十分かという質問に対しては 。「なぜ勝ち点4なのか。あと2試合あるということは、勝ち点6を取れるということ。あなたたちはいつも悲観的だ。 常に目の前の試合は勝ちにいかないといけない。」と勝ち点6奪取に向け自信を覗かせた。

次の試合は6月18日日曜日のクロアチア戦。ジーコ監督が警戒する相手はニコ・コバチ。「主将で気持ちが入っているいい選手」 とコメントしている。
なお次節は4バックでいくと思われる。

日本代表がエクアドルに1−0の勝利!(3・30)

先発メンバー&システム
3−5−2
GK
川口能活
DF
宮本恒靖 中澤佑二 坪井慶介
MF
小野伸二 小笠原満男 福西崇史 三都主アレサンドロ 加地亮
FW
久保竜彦 玉田圭司

決勝ゴールを決めた佐藤寿人   好アシストを何度もした三都主アレサンドロ
寿人株急上昇か?0−0で迎えた後半41分に途中出場の佐藤寿人が魅せた。
この日の日本代表は前半から再三チャンスを作るも決め手を欠き0−0のまま試合終盤へ。そして迎えた後半41分、 密集地帯で相手のボールを奪った小笠原が左サイドのサントスへ。これをサントスがゴール前で待つ佐藤寿人めがけて 絶妙のクロス。ニアサイドに走りこんだ佐藤が左足インサイドであわせゴール右隅に流し込んだ。
決勝ゴールを決めた佐藤は次のようにインタビューで答えている。
Q.ピッチに入る前の気持ちは?
 内容としてはいい形で攻めていたが、相手GKの好セーブもあって得点できないでいた。試合に出たら絶対点を取ってやろうと思っていた。
Q.ナイスゴールでしたねとのコメントに対して
 アレックスがいいボールをあげてくれたから、ボクは触るだけだった。チームとしてあそこまで崩せたことが大きい。
Q.FW争いについて
 ボクは今日得点を取ったけれどもまだまだ(候補の中で)一番下。これからももっと点を取り続けないと。

南米相手に初勝利となったジーコ監督は次のように話している。
「中南米が相手ということよりも後半のでき、勝ち方が非常に良かった。攻めだけでなく守りをきちんとすることをここ数日の合宿でやった。それが出せてよかった。 (南米相手の初勝利については)南米のチームは試合運びがうまく、試合を優勢に進めても最後は負けや引き分けになってしまっていた。そこを勝つことで自信を持てる。

選手のコメント
小笠原満男
「いい感じで守備をやれた。一番の課題にしてたので、できてよかったです」
巻誠一郎
「短い時間だったけど流れは変えられたと思う。(佐藤)寿人のゴールはうれしい。自分のデキはこんなもんです」
三都主アレサンドロ
「もっともっといいボールを出して、それを決めてくれれば。ぼくの仕事はそれなので」
宮本恒靖
ブラジルだともっと押し込まれると思う。きょうは全員で守備をする時間帯をしのげたのがよかった。まずはワールドカップメンバーに入れるように頑張る。」
加地亮
「全員が守備の意識をもって向かっていたから、こういう結果が得られたのだと思う。総合的にいいデキでした。」
小野伸二
「みんなから帰ってこいといわれたけど、帰らないでゴールを狙ってました。(出来は)よくもなく悪くもない。不完全燃焼です」

日本、ボスニア・ヘルツェゴビナに2−2のドロー(2・28)

先発メンバー&システム
4−4−2
GK
川口能活
DF
宮本恒靖 中澤佑二 加地亮 三都主アレサンドロ
MF
中村俊輔 中田英寿 福西崇史 小笠原満男
FW
高原直泰 久保竜彦

先制点を挙げた高原直泰 日本代表は2月28日、ドイツのドルトムントで仮想クロアチアのボスニア・ヘルツェゴビナと対戦した。ドルトムントスタジアムは ワールドカップでブラジルと対戦するスタジアムであり、ワールドカップの下見の意味も込められていた。
この試合最初にシュートを放ったのはドイツで活躍する高原。前半10分に中田からのロングパスを受けシュートを放った。 そして前半45分のコーナーキック。ゴール前の混戦から抜け出したのは高原だった。GKから遠ざかるようなCKを中村が蹴り、それを高原が合わせた。 このゴールは一瞬にしてボスニア・ヘルツェゴビナのサポーターを黙らせた。「うまくニアで抜け出せた。良かったと思う」。シャイなストライカーが照れ笑いを浮かべた。

しかし後半が始まると流れは一転ボスニアへ。前半は宮本を中心としたDFラインがポジションを高めに取りコンパクトにしていたが、運動量が落ちたためかラインを下げたところを相手に いいようにやられていた。中澤が相手選手を倒したとしてPKを献上。その後も中盤でパスを回されたり、サイドチェンジを繰り返され翻弄されるシーンが目立った。そんな中の後半22分、 ゴール前の競り合いからヘディングシュートを打たれ川口がこれをファンブル。このこぼれ球を押し込まれ2失点目を喫した。
「守備に関してはラインを下げずにやろうと言っていた。でも後半は運動量がなくなってラインが下がったところをやられた。」と宮本も語っている。 サイドの攻防に関しても加地が「相手の方が落ち着いて回してサイドチェンジも決められた。」と相手の上手さを話していた。

この試合2アシストの中村俊輔 1−2で迎えた後半ロスタイム。劇的な展開で試合を締めくくることとなった。ロスタイムも4分を超えラストワンプレーと思われるプレーだった。 相手ゴール右サイドでボールを受けた中村はゴール前へクロス。このクロスに中田がドンピシャのタイミングで飛び込み2−2のドローを勝ち取った。 「ヤナギさん(柳沢)がボールを持ったときに“後ろ!”と言った。ボールをもらったとき、相手DFの向こうにヒデさん(中田)が見えた。必ず、DFを越えるボールを出そうと思った。」 と話しているようにまさにドンピシャのクロスだった。

試合終了後のコメント
中田英寿
「結果はそんなに大切じゃない。まだ(チームに)問題はある。中盤でプレッシャーがかかると問題を起こす。パスができなくなる。」と反省の言葉。
川口能活
「気持ちよくない。後半の立ち上がりだけがよくなかった。あわてる必要はなかった。でも2失点した後も崩れることはなかった。最後に追いついたのもよかった。」
ジーコ監督
「ピッチも芝も悪い中で激しい試合だった。そんな中での選手の頑張りが最後のような結果を生んだと思う。」

日本代表、インドに6−0と大勝(2・22)

日本代表先発メンバー
4−4−2
GK
川口能活
DF
宮本恒靖 中澤佑二 三都主アレサンドロ 加地亮
MF
小野伸二 福西崇史 小笠原満男 長谷部誠
FW
久保竜彦 巻誠一郎

スコア
日本代表6−0インド
小野伸二(32)
巻誠一郎(58)
福西崇史(68)
久保竜彦(79、89)
佐藤寿人(83)
  

シュートを決める久保竜彦  この試合も前半は慎重な立ち上がりだった。サイドのクロスからチャンスを作り出すもFW久保、巻が決められず0−0で終盤へ。前半32分に相手DFの GKへのバックパスを小野がカットしゴール。前半は1−0で折り返した。
 後半は怒涛のゴールラッシュ。後半13分には巻の体に当たって入る幻の代表初ゴールを長谷部が決めた。(公式記録は巻のゴール。) このゴールについて長谷部は「攻撃的なところはいい部分が出せた」と満足そうだ。だが、ジーコ監督は長谷部を評価しながらも「まだ若いので列に並んでもらう形になる」などと ドイツ遠征メンバーに若手の招集を見送ることを示唆している。
 その後も福西がCKから、佐藤寿人がスルーパスを上手く受け代表初ゴール、久保も2得点を挙げるなど計6得点。この試合でジーコの久保に対する評価はかなり高まったようだ。 「一番感じたのは彼の目つき。宮崎合宿の初日の『W杯に行きたい』のひと言で確信した。ボールをゴールにたたき込む才能。今後は未知のものも出てくると思う」とジーコ監督も絶賛していた。

選手の声
小野伸二
「ラッキーだけど大事なゴール。後半それがつながりゴールラッシュとなった。」
小笠原満男
「それ(小野や長谷部とポジションチェンジを繰り返し攻めたこと)が4−4−2のいいところ。先制点も伸二が飛び出していけた」と満足げ。
宮本恒靖
「攻めているときでも守備のバランスを崩さないことに気をつけた。そこに収穫があった」と手応え。
巻誠一郎
「おなかに当たりました。(長谷部のシュートは)よけなかった。コースが変わればGKは取りづらいので。ただ、もっとしっかりした形で点を取れればよかった」

日本代表、フィンランドに2−0で快勝

日本代表先発メンバー
3−5−2
GK
川口能活
DF
中澤佑二 宮本恒靖 坪井慶介
MF
小野伸二 福西崇史 村井慎二 加地亮 小笠原満男
FW
久保竜彦 巻誠一郎

小野伸二  巻誠一郎
試合は前半から日本が積極的にしかけ再三のチャンスを迎えるも決めきれず0−0のまま後半へ。 そして迎えた後半3分、右サイドでスローインを受けた小笠原が中央へ低いクロス。そこにタイミングよく走りこんだ久保が 左足で捉えてゴールをあげた。この時のゴールに「うれしかった。点を取ったのは良かったですが、動きとかはまだまだ」と胸のうちを語った。 その後9分にも小野からの縦パスから右足でのシュートを放つ。これは枠を捉えるも得点には至らなかった。得点にはならなかったが、 復調を感じさせるには十分なプレーを見せ付けた。
後半12分には小笠原が自陣からの超ロングシュート(推定55メートル)を決め2−0。小笠原は 「GKの動きが前半からすごく気になっていた」と話しており狙い通りのスーパーゴールに両手を挙げて喜びを表していた。 ジーコ監督も「あの映像はこれから何年でもテレビで流してほしい。こういったプレーを見られたのは非常に幸せだ」と絶賛している。

<アメリカ戦後の選手談話>(2・12)

巻誠一郎
この試合巻き返しとなる1点を取った。後半からの出場と言う限られたチャンスを生かした選手。あのゴールに関して、 「(加地は)足が滑っていたし腰を切るタイプ。クロスはマイナス方向になると思った。今まで何万本も練習したクロスで洞察力を養ってきました。」 FWの注目が久保に集まる中で「注目度の低さも知ってます。でも自分の形をみせるしかない。」と今後の巻き返しを誓った。
小野伸二
試合全体を振り返って、「前半は自分たちのミスで崩れるケースが多かった。らしくない戦いだった。コンディションの差はそんなに関係なかった。」と淡々と 振り返った。前半のプレーに関して「これだけロングボールが多くなるとは思わなかった。前にいても何もすることはなかった。」
中澤佑二
後半ロスタイムでの得点について「あきらめちゃいけないと思って必死でした。」
後半開始のCKからの失点では足を滑らせ相手をフリーにしてしまった。これは足場が悪かったこともあるが相手選手に審判の見えないところで背中を 引っ張られたというのがある。しかし中澤は「1点やられているので。(背中を引っ張られるのは)W杯本番でも考えられること。」とどのような相手であろうと 失点してしまったことを悔しそうに語っていた。
阿部勇樹&長谷部誠
後半途中から出場しダブルボランチを組んだこの二人。二人が入ってからリズムが変わったように思われる。長谷部は積極的にドリブルでしかけるなど持ち味をみせた。 。「負けたことが悔しいです。時間的には35分だったけど、あっという間でした」と振り返った。
一方の阿部も中盤でのパスワークや前へ押し上げてのミドルシュートなど反撃の立役者の一人としてジーコ監督に名前を挙げられるほどだった。 しかし試合後のコメントはアメリカの強さに対するものがほとんどだった。「相手は全然滑っていなかった。それだけ足腰が強いということ。自分としてはやってることは出せたと思う」

<日本アメリカに惜敗>(2・11)

ヘディングシュートを放つ巻誠一郎 ワールドカップ強化試合として行われたアメリカ戦だが、2−3と日本はアメリカの前に屈してしまった。 しかし負けはしたものの収穫も多くジーコ監督は悲観していないようだ。 日本は久保を1トップに置き3−6−1で臨んだ前半に2失点。後半の立ち上がりにも失点を喫し嫌な展開を 迎えたが、システムを3−5−2、4−4−2と変更した後半10分過ぎから徐々にリズムを作り始め15分に 途中交代の巻が、後半終了間際には中澤が得点し追い上げをみせた。

ジーコ監督
「序盤の15分は良かったが、そこから動きが止まった。後半は今までチャンスのなかった選手が気合を見せてくれた。3種類の布陣も試せたので、先につながる」
宮本恒靖
「守備ラインが下がって、上げなきゃと思っていた時に失点してしまった。相手のスピードとパワーに慣れてからは、こちらの良さが出た」
巻誠一郎
「僕はああいうタイミングが得意なので。相手(DF)より先に動けた」

<アメリカ戦前紅白戦の模様&選手インタビュー>(2・9)

11日に行われるアメリカ戦に向け行われた紅白戦で主力組の不安が露呈した。3−6−1で試合に 臨んだ主力組だったが、まともなシュートやパスは0という散々な結果だった。中央でもボールをつなげず、 サイドの二人も攻撃参加できない。そのため久保にはボールが回らずというような状況だった。 もちろんこれにも理由はある。 なれないシステムだったことと疲労の蓄積である。とは言えこの状況に監督のジーコも噴火寸前だったようだ。
この状況を受けて、小野・小笠原・久保の3人は夜に話し合いを行うとのこと。
小野伸二
「相手に思うようにやられていた。自分はめったにやらない(1トップ下のダブル指令塔)けど、あの位置ならゴールに絡まないと。前の人たちで今夜にも話し合いたい」
小笠原満男
「もっと自分と伸二(小野)がタツさん(久保)に絡まないといけない」
遠藤保仁
「攻撃にボランチも絡んでいかないといけない。3人だけの問題でもない」
加地亮
「コンビネーションがうまくいかなかった。相手の動きに合わせてしまった」
中澤佑二
「目の前だけ見ればよくない光景。長い目で見たら…とポジティブに考えたい」
三都主アレサンドロ
「ダッシュは痛くないけど止まるとき。切り返しとかシュートを打つときとか痛む。痛み止めを飲みながらやるしかない」

しかし、その一方で代表生き残りを誓う阿部と巻はまばゆいまでの輝きを放っていた。CKやFKなどのセットプレー練習で 4本で3ゴールという見事なまでの呼吸を見せつけた。

「セットプレーや外からのクロスとか、いい部分を出さないと。クラブで阿部の球筋は分かっている。本当にいいボールが上がってくる」
阿部
「ちょうどいいところに入ってくれる。あそこ(巻の頭)を狙えばと思って蹴っている」
二人はクラブでも一緒にプレーしているだけあって呼吸や信頼度は抜群だ。

<アメリカ遠征メンバー発表>(12・27)

・GK
土肥 洋一、川口 能活、曽ヶ端 準
・DF
田中 誠、宮本 恒靖、三都主アレサンドロ、中澤 祐二、坪井 慶介、村井 慎二、加地 亮、駒野 友一、茂庭 照幸
・MF
福西 崇史、小笠原 満男、本山 雅志、遠藤 保仁、阿部 勇樹、長谷部 誠(初)
・FW
鈴木 隆行、久保 竜彦、巻 誠一郎、佐藤 寿人(初)

選手のコメント:
佐藤寿人:
「青いユニホームを着てプレーしたいと常に思っていた。継続して選ばれるようにアピールしたい」

長谷部誠:
「びっくりしたし、本当にうれしい。誇りに思い、最後まで選ばれるようにやりたい」

久保竜彦:
「久しぶりに代表に選ばれてうれしい。最後のチャンスだと思って一生懸命頑張る」

宮本恒靖:
「W杯に向けていい準備ができるように、しっかりとしたコンディションで合宿に望みたいと思います」

加地亮:
「自分の力を最大限にアピールして、2006年の第一歩を大事に踏み出したい」

中澤祐二:
「1日1日を大切にして後悔のないキャンプにしたい。W杯という夢の舞台への道を一歩一歩進めるように頑張る」

<抽選会後の選手の談話>(12・11)

中村俊輔
「ブラジルはコンフェデ杯では、DFロベカルもGKジダもいなかったし違うチーム。クロアチアは、レンジャーズに FWプルソがいるので佑二(中沢)やツネさん(宮本)に伝える。オーストラリアも世界ユース選手権で当たったし、 対策をしっかりやらないと」と戦いへのイメージを膨らませた。

中田英寿
「特に最近思うのは、国の名前で戦うような時代は過ぎ去った、ということ。戦い方によっては総合力で劣っていても 勝つ可能性があるというのが現代のサッカー。(公式サイト)より自分たちの色を出し、試合を楽しんだ国こそが、 この大会を勝ち進んでいける。それが日本となるように・・」とコメントしている。

小野伸二
リハビリ中のフェイエノールトMF小野は10日の練習後「難しいけど、W杯はどの相手も強いのでとにかく全力を尽くすだけ。 ブラジルなどの強い相手とできるのは誇らしいこと。自信をもってやれば結果も出るんじゃないか。ただW杯に出られないと何もならない。 とにかくケガを治してアピールしたい。まずは、それを頑張ります」と語った。

三都主アレサンドロ
三都主は母国との対戦に「W杯で戦うのはうれしい。同じ組は良かった。負ければおしまいの決勝トーナメントではないので、思い切ってやれる」 と目を輝かせた。「こっちがビビったらやられるけど、コンフェデ杯みたいに攻めれば何とかやれる。倒せない相手ではない。もっと自信をつけて、 自信を持って戦いたい」と全力で立ち向かう。

<選手の談話>(11・17)

中村俊輔
「時計を見て、サイドで1対1をやって、外から放り込む動きをした。DFとDFの間に入れようと 思ったけど(柳沢がいたので)オーバー(遠いサイド)に蹴った」としてやったりの表情。この日は 後方に位置せず、ゴールに近いところでの仕事に専念。「ヒデ(中田英)さんが前を 向いてプレーすることができたから、ボールが回ったと思う。FWとの連係も確かめられた」と収穫に手応え。

川口能活
GK川口(磐田)は勝利を手にしたことを評価し、年内最終戦を笑顔で締めくくった。 「いいイメージで終わることが大事。0−0で終わっていたら問題だった。どんな相手でも、 いいイメージでやることが大事なんです」

宮本恒靖
「今年最後の試合で、とにかく勝たなければいけなかった。今後の課題は全員が試合の流れを考えてプレーすること」

駒野友一
「攻撃的にいこうと心がけて高い位置でプレーした。前回(ウクライナ戦)よりクロスはよくなったと思う。」

中澤佑二
「充実感は何もない。自分のパスミスから何度かピンチを招いてしまった。」

中田英寿
「チャンスを作って決めたかったですけど。最後に点を取って勝ったことに意味はあるが、いつもの課題はまだ残ってると思います。」 この試合中田自身が放ったシュートはなく、二人のFWに幾度となく決定的なパスを供給し続けた。しかし、二人のFWが放ったシュートは ことごとくGKの真正面。相変わらずの決定力不足を露呈する形となった。
最後に中田は「僕がどう思おうが1人1人が自覚しないと変わらない。W杯?考えていない。あしたじゃないんで、試合は…。収穫?ないですね。」 と締めくくった。

<日本1−0アンゴラで勝利>(11・16)

日本は今年のW杯強化試合最後となるアンゴラ戦を1−0で辛くも勝利をおさめた。
日本は終始攻め続け、高原、柳沢が何度か決定的なチャンスを迎えるもゴールを挙げるには至らなかったが、 試合終了間際に中村の右サイドからのクロスを柳沢が中央に戻し、それを松井大輔がヘディングで 決め1−0とし勝利をものにした。

試合直前に中田英が発した決定力不足は今回も解消されなかった。中田は試合前に「1本打って入らないなら 100本打っても同じ」と中田独特の口調でチームに対して警鐘を鳴らしていた。その後も中田は 「声が少ないのは変わりない」「1つを直したら大きく前進するとかはない。細かい部分の修正。それがメンタル面なのも事実」 「この間の2試合で出た収穫、課題を確認したい」と続けている。

試合後のジーコ監督のコメント:
攻め続けながらも得点を挙げることができなかったが、あきらめずに攻め続けたことが最後の松井のゴールを 生んだと思う。アンゴラは球離れが早く、個人のスピードも速く個人技も強いので、このチームに勝つことで自分達の サッカーが見えてくると思し、非常に大きな1勝だったと思う。

<アンゴラ戦直前情報>(11・15)

スタメンは中村の単独司令塔が濃厚。システム3−5−2のトップ下に入り高校生相手の練習試合を 行った。この試合で中村は1得点3アシストの大活躍を見せ「本番でも同じ力を出してくれれば」と ジーコ監督をうならせた。前半12,14分に立て続けにCKから得点を演出。2点目は鋭いライナー性の キックで得点を演出し攻撃にアクセントをつけた。27分には流れの中で柳沢にラストパスを送り得点を アシスト。そして、33分には1人で中盤を突破し黄金の左足から豪快なミドルシュート。主力組が 出た前半の全得点に絡む活躍を見せた。

主力組の中盤はトップ下に中村、左にサントス、右に駒野、ダブルボランチには中田英と稲本が それぞれ入った。

試合の後半からは阿部勇樹や松井大輔らが出場。阿部は遠藤とダブルボランチを組みミスのないプレーで チームに安定感をもたらした。また、阿部はこの試合後半27分に左足で豪快にミドルシュートを決めるなど スタメン獲得に向け猛アピールした。
同じく後半からの出場となった松井大輔は攻撃的MF(後半からシステムは4−4−2)の位置に入り 攻撃的MFの中田英と頻繁にポジションチェンジを繰り返し、ヒールパスなどトリッキーなプレーも 随所に見せ高校生を圧倒した。

けが人情報:(離脱)
 小笠原満男(鹿島) 左足筋肉の損傷
 茂庭照幸(FC東京) 右足関節の捻挫
 加地亮(FC東京) 右足関節の捻挫
 玉田圭司(柏) 体調不良

<アンゴラ戦前々日の選手談話>(11・14)
中村俊輔:

コンディションがいいわけじゃないが、チームでは連続で出て、勝っているので、 そういったメンタル的な部分や状況判断もついてきている。明日(コンディションを)整えて、 試合に臨めたらいい。

個人的には、日本はキープして攻めるが、それに時間を費やしてゴールにならないことが多いので、 裏に抜ける動きなど、FWの近くでプレーする時間を増やしたい。

なるべくボランチとサイド、後ろで(ピッチの)半分まで持っていきたい。そうすれば、 前の余力が生まれる。柳沢さんとかが裏に出てもいいし。相手がフタをしてくるなら、 FWも引いて組み立てればいい。だから、自分としてもわざと引き過ぎないようにした。 後ろとボランチで半分まで持ってこられないと、中盤に負担がかかるというか、前に余力を残せない。 前で相手を背負ってからのプレーとか、そういうところに余力を残したい。

三都主アレサンドロ:

自分の役割として、もっと攻撃的にやれると思う。強い相手とやれるのは大きい。結果を出したい。 守備もやるけれど、気持ちはどれだけ攻撃できるか。自分がどこまで攻撃的にやれるか。

阿部勇樹:

遠慮せずに自分らしさを出していきたい。(中田英選手と話していたが)ディフェンスが話していない分、 しゃべって(ほかの選手を)動かしていこうと。あと、攻撃でのポジショニングなどを確認した。 プラスになる内容だった。

坪井慶介:

最終ラインが3枚に変わってもやりづらくはなかった。今のメンバーは、4枚も3枚もやっているので大丈夫。

松井大輔:

サイドチェンジやクロスする動きを続けていければいい。いつも通りチームでのようなプレーをしたい。 シュートは意識している部分。得点は数字でアピールできるし、狙っていければいい。必要だと思う。 調子はボチボチ。悪くはないし、上げていきたい。サイドに開くとボールをくれるのでやりやすい。 あとはもうちょっと、トップと絡んでいければいい。

稲本潤一:

試合に出られなかった時に比べると、コンディションの問題が一番大きい。クラブで出場できていない時は、 日本で試合に出ても後半から動きが止まることがあった。でも今のコンディションなら、 試合展開にもよるけど90分できると思う。

中澤祐二:

(アンゴラ戦は)アフリカのチームと試合ができる貴重な機会。学びたいしトライしていきたい。 いい経験になると思うし、個々の課題があると思う。アフリカの選手は身体能力が高いし、やり慣れてないので、 (身体能力の)差を感じて意義のある試合にしたい。

駒野友一:

(ジーコからは)サイドでエンドラインまで切り込んだ時に、相手が前にいたら無理をしてセンタリングを 上げに行かずにボールをつないでいこうと言われた。中を見て上げることが大事なので。

「スポーツナビ」より

<アンゴラ戦メンバー発表>(11・8)

・GK
 土肥 洋一、川口 能活、楢崎 正剛
・DF
 田中 誠、宮本 恒靖、三都主アレサンドロ、中澤 佑ニ、坪井 慶介、加地 亮、駒野 友一、茂庭 照幸
・MF
 中田 英寿、中村 俊輔、小笠原 満男、稲本 潤一、村井 慎二、遠藤 保仁、松井 大輔、阿部 勇樹
・FW
 柳沢 敦、高原 直泰、玉田 圭司、大黒 将志

<東欧遠征後の選手の談話>(10・14)

中村:「向こうは後ろ4枚とボランチ2枚で(ピッチの)半分くらいまで(ボールを)持ってきていた。 日本は守備の人が上がれない。中盤が下がってもらってばかり。これでは遅くなる。」
実際、ウクライナはDFとボランチがラインを押し上げる光景が多々あったが、日本ではそれが見られず 攻撃に転じるのが遅くなってしまっていた。
また、「シュートを打てばGKが弾いてとか何かが起きる」と日本の消極的な攻めを課題としていた。

茂庭:「自分は4バックならいける。ビッグマウスじゃなくて今回で自信がついた。」と生き残りに手ごたえを 感じていた。

<日本代表、ウクライナに0−1で敗れる>(10・13)

日本時間12日キエフで、日本代表対ウクライナ代表の強化試合が行われた。シェフチェンコに 加え、FWボロニンも出場どころかベンチ入りもしない完全な1.5軍のウクライナとの試合に なった。
試合途中からジーコ監督は納得のいかない判定の連続に激怒。後半44分の箕輪のプレーに対する ファウルとPK献上に対して遂に怒りが爆発した。試合終了のホイッスル直後には、 雨の中を突進して「恥を知れ!」と怒鳴りつけていた。
結局、試合はこのPKによる1点が決勝点となり0−1で日本の敗戦に。

・日本代表スターティングメンバー
GK:川口 能活
DF:坪井 慶介、三都主アレサンドロ、茂庭 照幸、駒野 友一
MF:中田 英寿、中村 俊輔、稲本 潤一、中田 浩二
FW:柳沢 敦、高原 直泰
フォーメーション:4−3−1−2

試合後のコメント:
 ジーコ監督:「選手は1人足りなくなってもよくやった。選手には、この試合は忘れていいといっ た。切り替えるしかない」
 川口能活:「こういうジャッジのもとで結果を出すという自信もある。そういう点では結果を出 せなかったのは悔しい。苦しい時間帯だったけど、そこを耐えることがもっと上を目 指すには必要」
 中村俊輔:「審判うんぬんはあまり言いたくない。後ろとかボランチがサイドチェンジとかして 持ってきてくれれば、僕は前で専念できる。僕らも合わせていこうと、難しいことよ り安パイを選ぶようになってた。きょうはなかなか形にならなかった」
 中田英寿:「ワールドカップ出場国ということで、ウクライナも実力があり、緊迫したいいゲームができた。 前回のラトビア戦より緊張感をもってできたと思う。フィニッシュが課題」

ジーコ監督は今回の東欧遠征の成果について「(ダイヤモンド型の)中盤はよく機能した。」として 一定の成果があったことを述べた。
ラトビア戦前半は、中村、中田(英)、松井の3人がポジションチェンジを繰り返し相手を翻弄した。
一方、守備的に臨んだウクライナ戦は、中田(浩)の途中退場もあったものの中盤を崩されることなく 守りきった。稲本も「10人になる前から、中盤の守りはコンパクトにできていた」と手応えを口にした。
ポジションチェンジを自在に繰り返し、攻守に臨機応変に動きながらもバランスを崩さないという ジーコ監督の理想に今後どれだけ近づくことができるかが注目だ。

<日本対ラトビア、2−2でドロー>(10・8)

日本代表の東欧遠征第1戦の対ラトビア戦は終了間際に自らのミスから失点を期してしまい、 結局2−2のドローで終わった。
開始早々高原が積極的にボレーシュートを放ち、これにきれいにドライブがかかり先制点を あげた。その後も中盤でボールを回し攻め立てたが、追加点は奪えず前半を終えた。
後半も開始早々に柳沢が倒されPKを獲得。これを中村が落ち着いて決め2−0。
しかしその後リズムはラトビアへ。CKからの失点と終了間際の失点により2−2で 試合を終えた。

日本代表スターティングイレブン
GK:土肥 洋一
DF:田中 誠、茂庭 照幸、駒野 友一、中田 浩二
MF:中田 英寿、中村 俊輔、稲本 潤一、松井 大輔
FW:柳沢 敦、高原 直泰
フォーメーション:4−3−1−2

試合後のコメント:
 ジーコ:「前半は非常にいい立ち上がりだった。後半も2点目までは良かったが、その後 ミスが起きてしまった。この課題を修正して次は勝ちにいきます。」

 中田(英):「前半点を取れるうちに取っておかないと。前半早いパス回しからチャンスメイクは できていたが、決定力が足りなかった。」

 高原:「試合開始直後だったので積極的に狙っていった。自分達の試合をして結果を出していくことが 重要。」

<ラトビア戦直前情報>(10・8)

7日に行われたミニゲームの中で小野が負傷。代わりに先発組のビブスをつけたのは松井大輔だった。 黄金のカルテット復活で注目が高まっていた中盤だったが、小野が抜け松井が入っても戸惑いはなかった。 ボール回しもスムーズで、むしろ左サイドからの攻撃に威力が増している。

松井大輔:「久々にサッカーが面白い。前を向けばみんな見てくれてるし、走ればどこからでもパスが出る。 感覚と目の合図でやってますね。」

途中出場が濃厚な大久保は代表連続無得点記録のストップを宣言した。「スペインに来てから点を獲りたいという焦りはなくなった。 いつかは獲れるでしょ。」また、「精神的にもリラックスしている。スピードだけでなく、それ以外も見てほしい」と話している。

<黄金カルテット復活へ>(10・7)

日本代表は6日行われたミニゲームの中で中村、中田(英)、小野、稲本が主力組としてプレーした。 4人が先発でプレーすれば昨年3月に行われたW杯一次予選のシンガポール戦以来の黄金カルテット となる。ただ中盤は以前の形とは異なり、ダイヤモンドスタイルとなる見込みだ。サイドよりに中田(英) と小野、中盤の底には稲本が入る。

攻撃への専念が可能となった中村は「中盤はダイヤモンドになるのかな。FWの近くにいる時間を増やしたい。 より前に専念できるけど(小野)伸二も(中田)ヒデさんも攻撃センスがあるしバランスをみてやりたい」と 語っている。そして途中出場が濃厚な大久保、松井に対しては共演を楽しみにしているようだ。

<松井シフト試す>(9・28)

ジーコ監督は現在フランスリーグで活躍中の松井大輔(ル・マン)を2年ぶりに召集すると発表した。 監督は「特に成長著しいのは松井。フィジカルが強くなり技術がより生きている」と絶賛した。
松井のポジションはル・マンでは3トップの左でプレーすることが多いが、日本では左MFになる見込み。

これに対して松井は、「久しぶりに選ばれてとてもうれしい。おごることなく、 いつも通りの自分らしいプレーをしたい」(公式サイトより)

<東欧遠征日本代表メンバー選出>(9・27)
・GK
 土肥 洋一、川口 能活、楢崎 正剛
・DF
 田中 誠、箕輪 義信(初)、 三都主アレサンドロ、坪井 慶介、駒野 友一、茂庭 照幸
・MF
 中田 英寿、中村 俊輔、本山 雅志、中田 浩二、稲本 潤一、小野 伸二、村井 慎二、松井 大輔
・FW
 鈴木 隆行、柳沢 敦、高原 直泰、大久保 嘉人